試行錯誤のドール部屋

ドールを弄り始めて見たものの、わからないこととか失敗があってもどこにも情報が見つからない! なので、私があった事をここにアーカイブしておくことで、後に同じ問題に突き当たった人の「共有ファイル」となることが出来れば、幸いです。

カテゴリ: メンテナンス

ドールを飾ってて気になるのが、ドールヘアに結構埃がつくことですね。

アゾンのヘアコームは結構早いうちに購入しましたが、これでは埃は落とせませんね。
100均一で反対側にブラシがついた眉毛ブラシを買ってみましたが、それはブラシの毛の末端が熱で切断したせいかざらざらしているらしく、髪の毛がブラシ引っかかってしまいました。

それで、いきついたのがこれ…

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上が絵筆で種類はファン(FAN)といわれるもの 下はアゾンのヘアコームです。

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100均にもありますけど、素材がナイロンなので使い勝手がどう変わるかわかりません。 自分のは獣毛で、500円ちょいぐらいの定価のものです。

暫く室内に普通に置いてたアゾン「リセ」のヘアー
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結構埃が付いちゃいましたね…

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筆を親指・人差し指・中指でつまむように持ち、髪の毛の流れにあわせて軽く払います。
筆は軽く当てておいて、サッ、サッと手首の動き使って早めに動かすのがコツでしょうか。
あとは、払いながらヘアから筆が離れるようにすることです。そうしないと下に払って筆上にあげるときに、ヘア数本が筆に絡まったまま引っ掛けてしまいます。

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AFTER
みるみるうちに、ほとんど埃が取れて綺麗になっています。よ~く見てまったく微細なものまで無い程度まで…となると多少根気が必要かも…

この方法、ウィッグにも使えます、むろん1/3サイズのドールでもOKです。 ドールヘアに付く埃でお悩みの方、試してみてください。

DDⅠボディのゴム引き方法です。

用意したもの
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ゴムはボークスSD用2m入りを使いました。
もともと中古素体ですし、そうそう付属品に費用をかけたくないので、ゴム引きの購入は見送りました。もし利用する場合はMSD用が適合とのことです。

まずは、ゴムを上体用40cm、下肢用80cmに切ります。
では、下肢からゴムを通します。

○下半身


まず、下肢用80cmゴムを二つ折にして、その中心で胸内部パーツの突起に画像のように結わえ付けます。
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上が前側です。結び目は前側に来るようにしましょう。

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 腰パーツ、太ももパーツにゴム通し。 このあたりはまだまだ順調に行きますが…

ふくらはぎ~スネパーツを通すときに問題が!ここでゴムの長さが終わって、引っ張りながらでないと通らなくなり、しかもココには内部パーツも入っていてそのスネ側の隙間をなかなか通せません。
仕方ないので、手持ちのアルミ針金と30番ミシン糸を用意して、まずはアルミ針金をスネ側から通す→ゴムの先端の外皮に30番糸を手縫いで縫いつけ→糸を針金にくくりつけと繋いで、アルミ針金を引っ張る。
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なかなか力が要りますし、最後が引っかかる…一番苦労したところです。 う~ん。ココはゴム引きがあれば楽勝だったんですかね…

通ったら、ゴムが戻らないようにクリップで押さえ、(傷防止にティッシュをかませてます)結び目をゆるく作っておいてから足パーツの穴に外側から通して、その結び目の中を通して結び目を絞る。IMG_0656
言葉だと分かりにくいですが、この画像のようにくくり付けるわけです。結び目は2、3cm上に来るように。
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あとは、足をスネ部に差し込むわけです。
結び目から上のゴムの余った部分も、綺麗にパーツ内に入れなければなりません。 また、ただ差し込むだけでなく、内部パーツの球部と足パーツのくぼみも、同時にかみあわせないとならないです。
これは、かなり重くて無理やり感のある作業になります。場合によっては暖めてやったほうがいいかもですね。
ココの部分はなんか、構造的にもかなりいまいちです。

○上半身


40cmに切ったゴムを、下半身とは違って、先に片側のひじ関節に付けてしまいます。結び方は下半身のときと同じ。 結び目をゆるく作っておいて、先端を穴に外側から通してから、結び目をくぐらせて結び目を絞る。
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もう一方のゴムの端を、上腕パーツを通す。

次に胸パーツ内を通って、反対側の肩に出すわけですが、そのとき、あとで首穴にゴムを引き出せるように、首穴からU字型に差し込んだ針金を通るようにします。
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反対の上腕パーツを通し、ひじ関節に同じ結び方で付ける。
こっちは首穴に往復する分のゴムの長さがありますので、テンションがかからない状態で楽に作業できます。

次に、ひじを上腕部に差し込みます。ここは、差すだけです。内部パーツはありません。入りにくい場合は少々暖めたほうが安全かと。

この状態で片側の上腕が肩口にピッタリ入った状態にして、もう一方の上腕パーツと肩口の間に何cmゴムが見えているか測ります。7cm程あればOK。
長すぎor短すぎの場合は、また一旦ひじを外して調整しましょう。
(この部分は画像取り忘れました…すみません)

調整が終わったら首に差し込んであった針金を引っ張り、Sカンに通して引っ込まないようにすれば終わり…ですが…

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オプションヘッドを付け易くするため、ヘッドが少々浮くのを覚悟で、このパーツを利用することにしました。

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アタッチメントにゴムを引っ掛けて終了!


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これにて完成です。

実はいくらググっても、DDⅠボディの分解組み立てはどこにも載ってなかったんですよ。
どうせググレば楽勝とたかをくくって入手したものですから、ゴム変えたくてもできずにかなり悩みました。自己流でやって壊してもイヤですしね…

ではどうやって知ったかというと、DD発売初期のパンフに方法が出てたんです。ほぼそのやり方に沿ってますので、基本的には切り分けるゴムの長さ含めてコレでいけるはずと思いますよ。

ただ、無理な力かけて壊さないように、慎重にお願いします。

DDⅠボディのリフレッシュのため、分解をしました。その様子を記録します。

ご存知のようにDDⅠボディはゴム引きですが、さすがに経年のせいか、とくに上体のゴムが劣化して緩んでいます。

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普通にこんな緩み具合に…

DDⅠボディは、上体と下肢の2本のゴムでテンションが取られています。


そこで、上体から分解。ゴムは再利用しないので切っちゃいました。 IMG_0632_2
胴体から腕が外れます。同時に首部分から出ているゴムも抜けます。Sカンはなくさないようにしましょう…(実は使わなくなるんですが…)

そして下肢。
腰部と胸部の間を引き離すと、こうなってます。
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下肢はこの時点でゴム再利用の計画があったので、この結び目を解きました。 胸パーツの結ぶ部分が長年テンションがかかったせいで、変形してますね。 これは、お湯で補正しました。

その様子は前後しますが、http://dolldolldll.blog.jp/archives/119206.html(ソフトビニールの変形修正)の記事に上げています。

次に腕、脚の分解にはいります。
腕は上腕部をドライヤーで暖めて、上腕部からひじ関節を、
脚はスネ部を暖めて、スネからかかと関節を抜きます。
関節部を暖めないことがポイント。関節の破壊の元になっちゃうらしいです。

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このように抜けます。かかと関節のほうが抜くのが重いですね。上腕と違って、中にインナーパーツがあり、そのパーツとの噛みあわせがあるからでしょうか。
先に言ったようにゴムを再利用するつもりだったので、ここも解きました。

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下肢分解後。いちおうパーツにはどこかしらにL,Rの刻印はありますが、左右が分からなくならないように注意して置いておきました。

では、組み立ては次の記事で!

ピケが乾いたので重くなったか確認。パリパリとピケの膜が少々はがれたものの、重くなってますね。
では組み付け開始です。
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こんな順序で組みあがりました。

ヘッドを載せてみても後ろにのけぞらなくなったです。良かった…

ほぼデッドストック状態だったオビツ27。

使用し始めてみると、酷く各箇所の可動の「重さ」のバランスが悪い。股関節は非常に重いし、逆に腰はくねくねです。
ヘッド装着すると、髪の毛の重さだけで、後ろにボディがのけぞってしまう始末。

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こんなふうにです。

以前木工用ボンドを該当する部分に垂らしてあったのですが、効果があまり無いままなので再度対処を…

腰部を引き抜いてみると、上体はこんな感じ。

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中のボール状の部分と両脇ではさんでいるパーツとの摩擦が弱いのが、のけぞる原因です。

そのとき気まぐれに、一番上の画像の胸部分の合わせ目を開くように押してみたら, パカーンという音とともに分解してしまいました!

こうなったらもう勢いです、腹部も同じように合わせ目を外して、上体を適当にばらしてしまいました。

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中央の部品ですが、上下のボール状部分を両サイドの部品ではさみ、中央のねじで固定してあります。両サイドの部品が押し曲がった状態で摩擦力が発生していたものが、経年で部品が曲がった状態に癖付けされてしまい、摩擦力を失ったようですね。
で、今回はコレを用意してました。

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TK河口 「ほつれ止めピケ」です。

これを先ほどの摩擦部分に流し込み、乾燥させました。

(続きます)

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